応期(おうき)
応期とは、占ったことの吉凶が実現する時期のことを言う。 この応期がよくわかるのが断易の特色のひとつである。 応期は主として、日辰、月建と用神や、原神、忌神の動きを見て判断する。 その判断は難しく、様々な角度から考えなければならない。 応期を見る場合の要領は主に次の通り。 1.冲の時「合は冲を待つ」 2.合の時「冲は合を待つ」 3.値の時「爻が月建、日辰などと同じ支になった時」 4.墓の時「爻が墓に入った時」 ◆長期占(年をまたがる場合) 支の生剋や十二運を中心に見る。 ◆中期占(四季をまたがる場合) 旺相休囚を中心に見る。 例えば、ある爻が弱く、傷となっている(月破や月から剋されている)場合、 その爻が旺相になる月が応期となる。 ◆短期占(同月内の場合) 冲、合、値日、傷を中心に見る。 例えば、静爻の場合は、同じ支(値という)や、冲される支になった日が応期。 動爻の場合は、同じ支になった時や、合にあう支になった日が応期。 空亡の時は出空の時が応期。など
■応期の例
◆用神が合住する(動爻が日辰と合の関係になる)時は、必ず冲の日が応期。 ◆用神が休囚の時は、必ず生旺の期が応期。 ◆用神が無気の(日、月、動爻からも影響をうけていない)時は、旺相の月日が応期。 ◆用神が旺相不動(旺相で静爻)の時は、冲動の月日が応期。 ★★★要調査★★★ ---------------------------------------------------------------------- 用神が、旺相な静爻の場合、その爻が冲されると動爻に似た働きをする暗動と なるため、その冲される時を指すと思われる。 冲動というのが、暗動と同じ意味なのかが不明・・・ ---------------------------------------------------------------------- ◆用神が有気(日、月、動爻から生じられて)発動(動爻)の時は、合の日が応期。 ◆用神が有気発動し、日辰に合した時は、本日に応ずる。 ◆用神が日辰に臨んで(日辰と同じ十二支になり)動く時は、本日に応ずる。 ◆用神が制を受けている(冲されたり、剋されている)時は、その制するものを更に 制圧(冲したり、剋したり)する月日が応期。 ◆用神が時旺を得て動き、生扶(卦内の爻が日辰と同五行または日辰から生じられ ている状態)にあう場合、太旺(たいおう)と呼び、墓に入る月日が応期。 ◆用神が無気で発動し、生扶にあう時は、生扶の月日が応期。 ★★★要調査★★★ ---------------------------------------------------------------------- 日、月、動爻からも影響をうけていない爻が動爻になり、「化爻」が日辰と同五行または 日辰から生じられている時、「動爻」が、日辰と同五行になる日か、日辰から生じられる 日が応期ではないだろうか? ---------------------------------------------------------------------- ◆用神が墓に入っている時は、墓を冲する月日が応期。墓庫冲開(ぼこちゅうかい)と呼ぶ。 ◆用神が墓に入っている時は、用神を冲する月日が応期。 ◆用神が空亡、安静の時は、出空して冲される日が応期。 ◆用神が空亡、安静、冲をこうむる時は、出空して合にあう日が応期。 ◆用神が空亡、発動の時は、出空して値日(ちじつ:爻と同じ支の日になること)が応期。 ◆用神が空亡、発動、合をこうむる時は、出空して冲される日が応期。 ◆用神が空亡、発動、冲をこうむる時は、本日に応じる。 これを冲日(ちゅうじつ)と言う。 ◆用神が伏吟の時は、冲に逢う時が応期。 ◆用神が月破の時は、その月を過ぎて合に逢う日が応期。 ◆用神多現の時は、墓に入る時が応期。 ◆用神太旺の時は、墓に入る時が応期。
■応期の速さ
・用神が動いて(動爻になって)世爻を剋す時は、速い。 ・用神が動いて(動爻になって)世爻を生ずる時は、遅い。 ・用神が静爻で、世爻を生ずる情ある時には、もっと遅い。 (静爻は、他爻を生ずることができないため、「生ずる情」と言う) ・用神が旺相していれば、速い。 ・用神が休囚していれば、遅い。