回頭の生(かいとうのせい)、回頭の剋(かいとうのこく)


以下は、卦が化出された時に、回頭の生と、回頭の剋になる例である。


■ 回頭の生(かいとうのせい)



震の1世卦、雷地豫(らいちよ)の、上爻の老陰から陽に変わると、

乾宮の遊魂卦の火地晋(かちしん)となる。

このように、変爻から動爻が生じられることを「回頭の生」といい、自分自身の力で強く

なることを意味し、今回の例では動爻である上爻(妻財、戌)の力は非常に強くなる。

妻財
官鬼
子孫
兄弟
子孫
妻財
震
坤






〜 子孫 (回頭の生)






巳(火) → 戌(土) 火生土(かしょうど)

 変爻    動爻



■ 回頭の剋(かいとうのこく)



震の1世卦、雷地豫(らいちよ)の、3爻の老陰から陽に変わると、

兌宮の遊魂卦の雷山小過(らいざんしょうか)となる。

このように、変爻から動爻が尅されることを「回頭の尅」といい、自分で運を悪くする象意

があり、今回の例では動爻である3爻(兄弟、卯)の力は非常に弱くなる。

妻財
官鬼
子孫
兄弟
子孫
妻財
震
坤







〜 官鬼 (回頭の剋)

申(金) → 卯(木) 金剋木(きんこくもく)

 変爻    動爻