反吟(はんぎん)、伏吟(ふくぎん)


■ 反吟(はんぎん)


卦内の爻が動いた時に、冲の関係になる十二支に変じる場合を「反吟」と言う。

剋の関係でなければ、反吟はあまり支障はない。ただし、何度も繰り返す、

一度では決まらないという意味があるため、結婚占(初婚)などでは良くない。

普通はそれ程悪くないが、冲に剋が含まれると悪いと見る。

例えば、酉が卯に化したり、亥が巳に化したりするのは、剋がないので、それほど

悪くはないが、卯が酉に化したり(金剋木)巳が亥に化したり(水剋火)する

場合は、回頭の剋を含んだ冲になるため、良くない。


■ 伏吟(ふくぎん)


卦内の爻が動いた時に、同じ十二支に変じる場合を「伏吟」と言う。

乾が震に変じ、震が乾に変じた時に限り伏吟となる。

伏吟は「進退窮まる兆し」と言われ、行こうとしても行けず、止まろうとしても

止まれず、手も足も出ないという状態で、何事も希望と反対となる意味がある。

ただし、伏吟は、冲される時(その月、またはその日に)その凶が散じて思うよう

になるとされる。