原神、忌神、仇神


原神(げんしん)  → 用神を生じる爻である。

忌神(きしん)   → 用神を尅する爻である。

仇神(きゅうしん) → 原神を尅して、忌神を生じる爻である。

それぞれの関係は、下記の図であらわすことができる。

原神 忌神 仇神
用神が兄弟 父母 官鬼 妻財
用神が子孫 兄弟 父母 官鬼
用神が妻財 子孫 兄弟 父母
用神が官鬼 妻財 子孫 兄弟
用神が父母 官鬼 妻財 子孫

原神(げんしん)


原神とは、用神を生じる爻である。

この原神が動くと(原神が動爻になると)用神を生じるということになり、

一般的には吉とみる。ただし、病気などの占いでは凶とみる。

病気などは、官鬼を用神としているため、原神(妻財)が官鬼(用神)を

生じるということは、病の勢いが強くなるからということである。

また、原神は、用神の根に相当するため、旺相(おうそう)していれば吉だが、

休囚(きゅうしゅう)しているのは、根がやられることになり凶とみる。


【旺相と休囚について】

旺相とは、占った月と同じ干支、月の同じ五行の爻を指す。(旺という)

もしくは、占った月から生じられている爻を指す。(相という)

上記以外の爻を休囚と呼び、その爻の力が弱いと判断する。

◎旺 > ○相 > △休囚

■ 忌神(きしん)


忌神とは、用神を尅する爻である。

つまり用神の敵とみるため、その力が弱い方が良い。

特に忌神が動くと(忌神が動爻になると)力を得て用神を剋して来るため、

動かないで、静爻(せいこう)でいてくれる方が良い。

さらに、忌神が、日月の生を受けたり、回頭の生に化したり、長生に化したり

するのも、用神のためには良くないと見る。

ただし、忌神が動いても、同時に原神も動く時は、吉である。

忌神は、原神を生じることをむさぼって、用神を剋することを忘れてしまい、

さらに原神は、忌神からの力を受け、用神を強く生じることができるためで

ある。これを「接続の生」という。

■ 仇神(きゅうしん)


仇神とは、原神を尅して、忌神を生じる爻である。

仇神が動くと(仇神が動爻になると)原神が剋され、用神の根帯(こんたい)

が傷つき、更に忌神の方は生を受けて勢いが強くなり、用神を剋してくるため

用神のこうむる害は大きくなる。