納甲(なっこう)
易における納甲とは、十干を八卦に配当することを指すが、断易では 卦の爻(こう)に十二支を割り当てることを納甲(なっこう)と呼ぶ。 これは、64卦表を参照すれば、暗記する必要はないが、一定の法則性 があるので、覚えておくと便利である。 下記の8つの卦は、それぞれの宮の首卦(くびか)または八純卦と呼ぶ。
男卦 | 乾為天 乾(けん)、父 |
震為雷 震(しん)、長男 |
坎為水 坎(かん)次男 |
艮為山 艮(ごん)三男 |
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女卦 | 坤為地 坤(こん)、母 |
巽為風 巽(そん)、長女 |
離為火 離(り)、次女 |
兌為沢 兌(だ)、三女 |
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※男卦:下から上に陽支をつけていく。 ※女卦:上から下に陰支をつけていく。
陽支 | 子 (ね) |
寅 (とら) |
辰 (たつ) |
午 (うま) |
申 (さる) |
戌 (いぬ) |
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陰支 | 丑 (うし) |
卯 (う) |
巳 (み) |
未 (ひつじ) |
酉 (とり) |
亥 (い) |
「乾」(父)は、陽支の第1支である「子」を初爻にして、陽支を下から 上に順に割り当てるが、「震」(長男)は家を継承するものとして、父と 同様になる。 「坤」(母)は、父と対照的に陰支「未」から逆順に割り当てるが、 「巽」(長女)は「震」(長男)に対応して「合」(ごう)の関係である 「丑」から逆順に割り当て、「離」(次女)は、第二陰支の「卯」から、 「兌」(三女)は第三陰支の巳から割り当てる。