本爻、化爻


サイコロで立卦して、(3つのサイコロを同時に振って、それを6回繰り返す)

次のように、老陰(偶数が3つ)、または、老陽(奇数が3つ)が出た場合、

陰は極まって陽になり、陽は極まって陰に変化する。

老陰、老陽の爻を動爻(どうこう)と呼び、少陰、少陽の爻を静爻(せいこう)と呼ぶ。

変化する前の元の卦を本卦と呼び、老陰または老陽によって変化した卦を之卦(しか)

と呼ぶ。同時に次のように変化する前の初爻と二爻を本爻、変化した後の初爻と二爻

を化爻という。


※【例】サイコロを振って出た結果

1回目 → 奇数が3つ → 老陽 ○

2回目 → 偶数が3つ → 老陰 ×

3回目 → 偶数が1つ → 少陰 −−

4回目 → 奇数が1つ → 少陰 ─

5回目 → 偶数が1つ → 少陰 −−

6回目 → 偶数が1つ → 少陰 −−


本卦(ほんか) 之卦(しか)
震為雷(震宮の首卦) 雷水解(震宮の二世卦)
妻財
官鬼
子孫
妻財
兄弟
父母
卦
卦





−−
−−

−−
×







妻財
官鬼
子孫
子孫
妻財
兄弟
卦
卦






「動く」ということは起き上がること、働き出すことを意味する。

したがって動爻(動いた本爻)は力を得て、卦内にあるすべての爻に力を及ぼす

ことができる。

この例では、初爻の子(水)は四爻の午(火)を剋すことができ、二爻の寅(木)は

四爻の午(火)を生じることができ、三爻の辰(土)と上爻の戌(土)を剋すことが

できる。動かない爻は原則として他爻に力を及ぼすことができない。

変爻(化爻)は、動爻(本卦の爻)に対してのみ力を及ぼすことができる。

また、動爻(本卦の爻)から、変爻(化爻)に対して作用を及ぼすことはできない。

動爻があった時には、その動爻が卦内のどの爻に対して、どんな作用をするか

を見るのが占断の要点となっている。

之卦(しか)における六親のつけ方についての注意点


動爻によって、本卦から之卦に変わった場合、之卦における六親は、本卦の宮に

従って割り振る。これは間違えやすい部分なので注意が必要である。


  ※ 之卦につける六親の例

本卦(ほんか) 之卦(しか)
震為雷(震宮の首卦) 雷火豊(坎宮の5世卦)
妻財
官鬼
子孫
妻財
兄弟
父母
卦
卦





−−
−−

×
−−







妻財
官鬼
子孫
父母
妻財
兄弟
卦
卦