三刑(さんけい)、六害(りくがい)


刑と害はともに悪さを表すが、その害は小さい。

判断自体が悪い場合に、参考程度に象意をみるのが良いとされ、特に対人関係占での

性格判断に用いると良いらしい。


■ 三刑(さんけい)


刑とは自刑を除く三種類の刑を「三刑」(さんけい)と呼び、次の十二支の関係を指す。

輪刑、朋刑、互刑、自刑の4つの関係が存在する。

この三刑の時には、不正や刑事事件が起こることが多いと言われる。

三刑となる条件としては、例えば、恃勢(じせい)の刑のケースで解説すると、

日辰、月辰、卦の中の飛神、伏神、化爻のいずれかに「寅・巳・申」の三支が揃い、

なおかつその三支のいずれかが、発動するか暗動した場合を指す。

また、刑する側が「合住」の時や、刑される側「巳・申・寅」が、墓に入ったり、

接続の生の場合、生をむさぼり、刑は成立しない。


◆恃勢(じせい)の刑(輪刑) → やや凶

寅→巳  巳→申  申→寅

「生」同士の寅と巳と申の組み合わせによって成り立つ。

「恃勢の刑」は自己過信に陥り猪突猛進する、聞く耳を持たずに突進して自滅、

失敗の憂いを見ると言われている。

特に、巳→申の刑合の時は、不正の色情問題が起こり易くなる。

ただし、この刑に関しては凶害のエネルギーがほとんど無い為、占断に際しては、

無視されても差し障り無いらしい。


◆恩義無き刑(朋刑) → やや凶

丑→戌  戌→未  未→丑

「墓」同士の丑と未と戌の組み合わせによって成り立つ。

「恩義無き刑」は冷酷無残な人間を意味し、恩を仇で返されたり、よかれと思って

行ったことを曲解(ねじまげて解釈)されたりする。

ただし、この刑に関しては凶害のエネルギーがほとんど無い為、占断に際しては、

無視されても差し障り無いらしい。


◆礼無き刑(互刑) → 大凶

子→卯  卯→子

「旺」同士の子と卯の組み合わせで、子から卯と卯から子との二重の刑により、

刑の中で最も凶害のエネルギーが強くなる。

凶害の現象としては他人に対する礼儀をわきまえず、恩に報いず友を売り肉親に

害を与えると言われている。


◆自刑 → 凶

辰−辰  午−午  酉−酉  亥−亥

礼無き刑の次に凶害のエネルギーが強いのが、この組み合わせで、凶害の現象としては

自分で自分自身を刑する事から何事かが起きた時に突っ張り合う為、引くに引けず、

強引に前に出てしまい問題を惹き起こしたり、引きこもったり、自発的に動けなかったり、

自分を自分で戒めていたりすると言われている。


■ 六害(りくがい)


害とは次の十二支関係を指し、自分と合する十二支をお互い冲する関係である。

子と未 丑と午 寅と巳 卯と辰 申と亥 酉と戌

意味としては、妨害される、陰で邪魔する、なんとなく邪魔になる程度にとる。

六害