貧合忘剋(ひんごうぼうこく)、貧生忘剋(ひんせいぼうこく)



■ 貧合忘剋(ひんごうぼうこく)


用神に対して、忌神が動いた場合(忌神が動爻になった場合)でも、他の動爻が

忌神と合する場合は、用神を剋せなくなる。

忌神が他の動爻と合を貪り、剋を忘れるという。

これを貧合忘剋(ひんごうぼうこく)と呼ぶ。


【貧合忘剋の例】

妻財
官鬼
子孫
兄弟
子孫
妻財
震
坤






×
−−

×
−−
−−
動爻(三爻と合の関係)


動爻の忌神(上爻と合の関係)

用神

三爻の忌神が、用神を剋しているが、上爻の戌が卯と合の関係であるため、

忌神は合を貪り、剋を忘れるため、用神である未を剋せなくなる。


■ 貧生忘剋(ひんせいぼうこく)


用神に対して、忌神が動いた場合(忌神が動爻になった場合)でも、同時に原神も

動いた場合(原神も動爻になった場合)、忌神は原神を生ずることを貪り、用神を

剋せなくなる。これを貧生忘剋(ひんせいぼうこく)と呼ぶ。

用神に対しては「接続の生」となり、剋を受けないばかりでなく、強力に生を

受けることになる。

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忌神 → 原神 → 用神
   生    生
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【貧生忘剋の例】

妻財
官鬼
子孫
妻財
兄弟
父母
震
震





−−
×

−−
−−


忌神(動爻)


用神
原神(動爻)

五爻の官鬼が、用神である二爻の兄弟を剋しているが、初爻の父母に対して

生じているため、忌神は原神を生ずることを貪り、用神を剋せなくなるばかりか、

接続の生となり、用神はさらに強く生じられることになる。